家庭用金庫のベストな置き場所はどこ?設置のポイントとNGな場所を解説
本記事では、家庭用金庫の置き場所を考えるときのポイントや、設置にNGな環境などについて詳しく解説します。
大切な資産を守るために導入した金庫も、置き場所ひとつでその防犯性能は大きく左右されます。「空き巣に見つかったらどうしよう」「重い金庫はどこに置くのが正解?」といった不安や疑問を抱える方は少なくありません。
【この記事で分かること】
- 防犯を考えるうえで本質的に意識したいポイント
- 家庭用金庫の防犯性能を高める「設置場所」の共通点
- 侵入者に狙わせないための有効な防犯対策とホームセキュリティ
目次
金庫の置き場所を決める前に知っておきたいこと
金庫の防犯性能を最大限に高める鍵は、犯人に「時間をかけさせること」にあります。
金庫は「隠す」より「時間を稼ぐ」ことを重視する
金庫を導入する際、多くの人が「どこに隠すか」を重視しますが、防犯の本質的な目的は「犯行を断念させる時間を稼ぐこと」にあります。
警察庁の「住まいる防犯110番」によると、侵入に5分以上かかると約7割の泥棒が犯行を諦め、10分以上かかると大半の犯人は断念するという実態があります。この5分という時間を稼ぐために、簡単には見つからない場所を選ぶことが大切です。
出典:警察庁「住まいる防犯110番 侵入者プロファイリング~心理と行動③」
ただし、置き場所の工夫だけでは侵入そのものを防ぐことはできません。金庫の防犯効果を最大化するには、ホームセキュリティや防犯カメラを組み合わせた複合的な対策が有効です。
なお、家庭用金庫の選び方に関する情報の詳細はこちらの記事にまとめています。
家庭用金庫の理想の置き場所は? 5つのポイントで解説
家庭用金庫の置き場所としては、「人目につかない2階の奥まった部屋」や「クローゼットや寝室など、湿度・結露が少ない場所」が最適といわれています。ただし、自宅の環境や設置目的によっても最適な置き場所は異なるため、ご自身の住環境に合わせた検討が重要です。
ここでは、家庭用金庫の置き場所を選ぶ際のポイントを5つご紹介します。
見つかりにくく家族の目が届く場所
普段から家族の目の届く場所で、かつ外部の者に見つかりにくい場所が金庫の設置場所としておすすめです。頻繁にものを出し入れするウォークインクローゼットの一画などに置くと良いでしょう。普段は使っていない物置部屋の奥などに隠すと、金庫ごと盗まれても無くなっていること自体に気づくまで時間がかかるおそれがあります。
床の強度が十分な場所
床の強度や構造を確認し、必ず金庫の重量に耐えられる場所に置くようにしましょう。高性能な金庫ほど重量があるため、不安定な場所に置くのは危険です。設置場所の強度が不安な場合や、傷やへこみが心配な場合は、ベースボードやコンクリートパネルなどの床面を保護する板を設置するのがおすすめです。
金庫の下にベースボードを固定することで、金庫ごと盗まれるリスクを抑えられます。ベースボードを床に固定できない場合でも、部屋の出入口の幅より大きいベースボードを設置すれば、持ち上げ・持ち出しが困難になります。
鍵のかかる部屋
鍵のかかる部屋に金庫を設置するのも、セキュリティとして有効です。金庫を持ち出すために鍵を開錠する手間がかかるため、犯人が犯行を諦めるきっかけになります。金庫のある部屋にたどり着くまでにいくつか鍵のかかったドアがあると、さらにセキュリティが向上するでしょう。
金庫の扉の開閉を妨げない
使用する際の利便性の面では、金庫の扉を完全に開けられる場所に設置してください。多くの金庫は右開きにデザインされており、右側がふさがった場所を選ぶと開閉がしにくくなります。収納物にもよりますが、金庫の扉が180度完全に開けられる場所に設置した方がスムーズに出し入れできるでしょう。
「見せる金庫」も選択肢に
昨今では、デザイン性に優れた家庭用金庫を、あえて見えるところに設置する「見せる金庫」にも注目が集まっています。一見、金庫には見えないデザインのものを堂々と置くことで、かえって見つかりにくくなります。メーカーによって、おしゃれなテンキー式や、扉に鍵穴らしいものが見えないタッチパネル式など、金庫の種類も多種多様です。
また、災害時に持ち出すことを想定しているなら、いざというときにすぐに持ち出せる手提げ金庫も選択肢となるでしょう。ただし、手提げ金庫は持ち運びできるぶん盗まれやすいともいえます。そのため、手提げ金庫を使う場合には鍵のかかった部屋に置くなど、設置場所の工夫が必要です。
設置してはいけない場所・NGな環境
金庫は、「湿気の多い場所」「出入口に近い場所」「人目につきやすい場所」には設置しないようにしましょう。
湿気の多い場所
湿気の多い場所は、家庭用金庫の置き場所に適していません。金庫は頻繁に開閉するものではないため、内部に湿気がこもりやすい傾向にあります。そのため、保管場所自体の湿気が多いと、カビがより発生しやすくなる可能性があります。また、湿気によって金庫自体が腐食し、扉が開かなくなったり、壊れたりする場合もあるため注意しましょう。
出入口に近い場所
金庫は、できるだけ出入口から離れたところに設置しましょう。玄関や窓、部屋の扉などの出入口に近い場所は、窃盗犯が侵入したときにすぐに見つかってしまう場所です。見つかるまでの時間が短いと、それだけ盗まれるリスクも高まります。また、玄関や窓から近いと持ち出すことも容易になるため注意が必要です。
人目につきやすい場所
金庫は必ず人目につきにくい、外から見えない部屋に設置するようにしましょう。例えば、ベランダや窓を通して外からも位置が確認できる場所に金庫を置いていると、空き巣などに狙われやすくなります。空き巣は、侵入する前に下見をするケースが多く、金庫が目に入れば犯行が容易と判断されるおそれがあります。
金庫の防犯力を高めるには?自宅でできる防犯対策
金庫はあくまで「最後の砦」であり、その防犯力を最大化するには、侵入者に狙わせない「家の外側の対策」を組み合わせることが不可欠です。金庫を守り切るためには、侵入者が金庫にたどり着くまでのハードルを増やすことが重要です。
防犯カメラで「狙わせない」
防犯カメラを設置する最大の目的は、映像による記録をとる以上に「この家は防犯意識が高いから犯行にはリスクがある」と犯人に思わせることにあります。家の入り口や金庫がある部屋の窓周辺など、侵入経路となり得る場所にカメラを配置することで、犯行前の下見段階で侵入の対象から外れる可能性が高まります。死角を作らず「常に監視されている」という視覚的なプレッシャーを与えることが、侵入そのものを未然に防ぐ第一歩です。
「音と光」で泥棒を威嚇する
泥棒は暗がりでの行動を好むため、存在を周囲に知らせる「音と光」は、犯行を断念させる有効な手段です。例えば、歩くと大きな音が鳴る「防犯砂利」を敷き詰め、さらに人の動きに反応して光る「センサーライト」を併用することで、心理的に負担を感じ犯行を途中で諦める泥棒も多いでしょう。「誰かに見つかるかもしれない」と警戒心を与えられるため、高い抑止力になります。
窓やドアからの「侵入時間」を稼ぐ
金庫に到達される前に、窓やドアといった開口部からの侵入時間を引き延ばす工夫を行いましょう。具体的には、施錠の徹底、ドアへの補助錠設置や窓ガラスへの防犯フィルム貼付など、物理的な強化が有効です。さまざまな対策の掛け合わせで「5分の壁」を突破させないことが、金庫の防犯力を高めることにつながります。
上記のような対策に加え、万が一の際にプロが駆けつける体制を整えておくと、不在時や就寝時もさらに安心です。
防犯対策を万全にするALSOKのホームセキュリティ
空き巣などによる侵入を防ぎ、防犯対策を万全にするには、ホームセキュリティの導入がおすすめです。ホームセキュリティを導入すれば、センサーが侵入を感知した際は警報音が鳴り、専門の訓練を受けたガードマンが駆けつけるため、金庫の持ち去り防止にも役立ちます。
ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」は、「オンラインセキュリティ」「セルフセキュリティ」の2種類から選べます。
オンラインセキュリティは、異常発生時にALSOKが駆けつける点が大きな特徴です。スマートフォンで簡単に警備操作が可能で、スマートフォンを持っているだけで警備を自動解除し、外出時はワンタッチで警備を開始できる便利な機能も活用いただけます。
セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現可能。異常発生時はアプリでお知らせを受け取れ、ご依頼に応じてALSOKが駆けつけます。
さらに、在宅中も警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。留守中だけではなく、在宅中も安全を守るためにはホームセキュリティの導入がおすすめです。
家庭用金庫に関するよくある疑問
Q:マンションで金庫をアンカー固定できない場合はどうすれば良い?
A:アンカー固定が難しい場合は、出入口の幅より大きい「ベースボード(鉄板)」に金庫を固定する方法が有効です。物理的に持ち出せない状態を作ることが目的のため、床に直接固定できなくても「運び出しにくい状況」を意図的に作ることで、高い防犯効果が得られます。
Q:金庫は2階に置いた方が防犯上有利?
A:戸建ての場合、運び出しに手間がかかる2階の方が防犯上は有利です。マンションなら階数より「玄関や窓から遠い部屋」を選びましょう。ただし、中型以上の金庫を2階に設置する際は、床が重さに耐えられるか耐荷重を事前に確認することが不可欠です。
Q:賃貸住宅でも金庫は置ける?
A:設置可能です。アンカー固定ができなくても、ベースボードの活用や金庫自体の重量を活かした設置で防犯性は高められます。最近では、インテリアに馴染むデザイン性に優れた「見せる金庫」もあり、あえて目につく場所に置くという選択肢も広がっています。
Q:家庭用金庫の処分方法は?
A:家庭用金庫は多くの自治体でゴミとして回収できないため、購入店やメーカーへ引き取りを依頼するのが一般的です。また、専門の回収業者に自宅からの搬出と処分を一任する方法もあります。詳しくは、自治体のホームページなどで推奨されている相談先を確認してみてください。
まとめ
家庭用金庫の防犯力を最大化するには、設置場所の工夫以上に、犯人に「時間をかけさせること」を意識してください。人目につきにくい場所へ設置し、ベースボードなどで固定を強化することで、犯行を諦めさせる効果があります。
対策を万全にするには、さらに防犯カメラやホームセキュリティといった「外側の対策」も組み合わせることが不可欠です。侵入を未然に防ぎ、万が一の際もプロが駆けつける体制を整え、大切な資産を守りましょう。





















