自転車が盗まれたらまず何をする?盗難届(被害届)を出してから見つかるまでの流れ

治安2026.07.30更新(2020.10.01公開)
自転車が盗まれたらまず何をする?盗難届(被害届)を出してから見つかるまでの流れ

本記事では、自転車を盗まれてしまった際の盗難届(被害届)の出し方や盗難自転車が見つかるまでの流れに加え、日頃からできる防犯対策を解説します。
警察庁の調べによると、令和7年(2025年)中の自転車盗の認知件数は172,654件でした。前年よりは減少しているものの、依然として17万件以上の被害が発生しています。
自転車盗は身近な犯罪だからこそ、いざというときの対応と、日頃からの備えの両方を知っておくことが大切です。

【この記事で分かること】

  • 自転車盗に気づいた際に確認すべきこと
  • 盗難届(被害届)の出し方と見つかるまでの流れ
  • 防犯登録番号の調べ方
  • 盗まれないための防犯対策のポイント
  • 盗難届の取り下げ方

目次

自転車盗認知件数

出典:警察庁「犯罪統計資料(令和7年1~12月分【確定値】)」

自転車が盗まれたと思ったら最初に確認したい3つのこと

自転車が見当たらないと焦ってしまいますが、盗難ではなく自治体に撤去されているケースもあります。まずは落ち着いて、次のとおり撤去の可能性や盗難時の状況、自転車を特定できる情報を確認しましょう。

まず「撤去」されただけでないか確認する

盗まれたと思っても、実は自治体によって「放置自転車」として撤去されていた、というケースもあります。
路上や自転車が置けない場所に停めていた場合、盗難ではなく行政による移動・保管の可能性があります。まずは自転車を停めていた場所の周辺に、撤去に関する案内看板が出ていないか確認しましょう。

看板が見当たらない場合でも、多くの自治体はホームページに自転車保管所の情報を掲載しています。防犯登録番号を準備してから該当する保管所へ問い合わせると、確認もスムーズに進みます。

盗難被害が疑われる日時・場所・状況を記録する

撤去ではなく盗難の可能性が高いと分かったら、自転車がなくなったときの具体的な状況を確認しましょう。
警察署で盗難届(被害届)を作成する際、日時・場所・状況の3つを記入する必要があります。
盗まれた自転車を見つけるためには、現場の正確な情報が必要です。時間が経つと忘れてしまう可能性があるため、盗難の疑いがある段階で日時・場所・状況の3点を記録しておきましょう。

防犯登録番号・車体番号を準備する

盗まれた自転車を見つけるには、車体を特定できる情報が必要です。
そのためには、車体の色や形状、自転車メーカー、購入価格、購入日、車体番号といった情報が役立つほか「防犯登録番号」の確認が重要です。
防犯登録番号とは、指定の自転車販売店(自転車防犯登録所)で自転車を購入し、防犯登録を行ったときに付与される番号です。
都道府県によって桁数や形式は異なりますが、たとえば神奈川県では3桁の県コード、2桁の警察署コード、7桁の固有の登録番号からなる12桁の番号です。防犯登録の際にもらえる「自転車防犯登録甲カード(お客様控え)」(以下「防犯登録カード」)で確認できます。
もし防犯登録カードを紛失してしまった場合は、防犯登録を行った自転車販売店(自転車防犯登録所)に問い合わせましょう。
防犯登録をしていない場合、万が一盗難に遭った際に自転車の特定が難しくなる可能性があります。
まだ自転車の防犯登録をしていない方は、必ず最寄りの自転車販売店(自転車防犯登録所)で手続きをしましょう。

撤去ではなく盗難の可能性が高い場合は、最寄りの警察署に相談し「盗難届(被害届)」を提出しましょう。
盗難届とは「遺失届」と違い、事件性が疑われる場合に提出する書類です。
盗難届(被害届)を提出すると、盗まれた自転車の情報が警察のシステムに登録され、発見時に所有者へ連絡してもらいやすくなります。

盗難届(被害届)の出し方と見つかるまでの流れ

盗難届の提出までの流れ

自転車盗難の被害に遭った際は、直接警察署や交番で盗難届を提出し、発見された場合は電話連絡がきてから保管場所に取りに行くのが基本の流れです。

必要書類(印鑑・身分証明書・防犯登録カード)を持って最寄りの交番や警察署へ

「撤去」の可能性を確認し、「盗難被害に遭った日時・場所・状況」と「防犯登録番号」を確認したら、すぐに最寄りの警察署・交番・駐在所に向かいましょう。
自転車などの盗難被害に遭った場合は、警察署に盗難届(被害届)を提出します。

  • 印鑑
  • 身分証明書
  • 防犯登録カード

の3点を持参し、最寄りの警察署や交番で盗難被害に遭ったことを伝えましょう。
なお、自転車の盗難届については、警察官による聴取や状況確認を伴う手続きが必要なため、窓口での手続きを求められるのが一般的です。一部の都道府県で対応している落とし物(遺失物)手続きのようにオンラインでの申請は難しいと考えておきましょう。
もし警察署や交番に直接出向く時間がない場合は、まず電話で相談し、必要な手続きや持ち物を確認しておくと良いでしょう。

盗難届の記入から「盗難届出証明書」発行まで

警察署の窓口で盗難届の書類を出してもらい、氏名・住所・年齢・職業・電話番号のほか、自転車の特徴や被害に遭った際の状況などを記入しましょう。記入後は警察官から盗難届の内容についてヒアリングを受けたり、場合によっては盗難現場の確認が実施されたりするケースもあります。
一連の手続きが終わると「盗難届出証明書」が発行されます。(書類名は自治体によって異なります)
この書類は盗難届が受理されたことを証明するものであり、盗難保険を請求する際に必要となります。

保険会社によってはタイヤやサドルなど、パーツのみの盗難でも補償してくれる場合があるため、加入している補償範囲もあわせて確認しておくとよいでしょう。

発見されたらどうなる?連絡から受け取りまで

盗難届が受理された段階で、盗難被害に遭った自転車の情報が警察のデータベースに登録され、発見時に照会しやすくなります。
もし自転車が発見されたら、盗難届に記載した電話番号に警察から電話がかかってくるため、指定の保管所に向かい、自転車を受け取りに行きましょう。
なお、盗まれた自転車が放置自転車として撤去されていた場合でも、事前に盗難届を出していれば、撤去保管料が免除されるケースがあることも覚えておきましょう。

盗難届を出さないとどうなる?放置のリスク

盗難届を出さないと盗難に遭った事実が証明できないため、その自転車が関わるトラブルの責任を所有者が負うことになりかねません。
たとえば、犯人が盗難した自転車で事故を起こしたり犯罪に利用したりした場合に当事者として責任を負わされるリスクがあるため、その日のうちに盗難届を出すことをおすすめします。
また、犯人が自転車を乗り捨てて回収されていたら、保管所へ自転車を取りに行って撤去・保管の手数料を支払わなければなりません。
前述のとおり、事前に盗難届を出していれば撤去保管料が免除される場合があります。
たとえ自転車が手元に戻ってこなくてもよいと思っている場合でも、盗難届は出しておいた方がよいでしょう。

防犯登録カードが手元にない、あるいは紛失してしまった場合はどうすればよいか、迷う方もいるかもしれません。次の章では、防犯登録番号がわからないときの対処法を解説します。

ネットワークカメラでお手軽セキュリティ

防犯登録番号がわからないときの調べ方

盗難届の提出時には防犯登録番号が分かると手続きがスムーズです。万が一のときに慌てないよう、確認方法を把握しておきましょう。
なお、防犯登録番号がわからない場合でも、地域によっては警察署に身分証明書を持参することで番号を照会してくれる場合もあります。

【防犯登録番号の調べ方】

  • 購入時の書類を確認する
  • 防犯登録カードを確認する
  • 購入店舗に問い合わせる

自転車購入時の書類・品質保証書を確認する

自転車を購入した際に受け取った「自転車品質保証書」や取扱説明書には、モデル名やサイズ、色、購入日などとあわせて、防犯登録番号の記載欄が設けられていることがあります。
購入時の書類一式をまとめて保管している場合は、まずこちらを確認してみましょう。

防犯登録カード(お客様控え)を確認する

防犯登録を行った際には、「お客様控え」として小さなカードが渡されます。
カードには登録番号や登録年月日が記載されているため、財布の中や自転車関連の書類をまとめている場所に保管していないか、探してみてください。

書類がない場合は購入店舗に問い合わせる

購入時の書類やカードがどうしても見当たらない場合は、購入した自転車店に問い合わせてみましょう。店舗側に残っている記録から、登録番号を調べてもらえる場合があります。購入年月日や氏名など、本人確認ができる情報を事前に準備しておくとスムーズです。

なお、通販で購入した自転車の場合は、防犯登録の手続き自体が実店舗での購入と異なるケースがあります。詳しくは下記のコラムでご確認ください。

自転車盗難を防ぐための5つの対策

自転車の盗難は、盗まれたあとの対応以上に、そもそも被害に遭わないための日頃の対策が重要です。鍵のかけ方や駐輪場所を見直すだけでもリスクを大きく減らせます。

人目につく駐輪場を選ぶ

自転車を駐輪するときは、なるべく人目につく駐輪場を選びましょう。人気のない場所ほど犯行が行われやすくなります。
また、専用のロック装置がついている駐輪場でも安心できません。
警察庁の調べによると、令和6年に発生した自転車盗のうち、約16.5%が「駐車場・駐輪場」内で発生しています。
人気のない路地裏や、塀・生け垣の死角になっているような駐輪場は避け、人目につく場所に駐輪しましょう。

出典:警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」

防犯性能の高い鍵を使用する

自転車の鍵は種類によって防犯性能が異なります。ピッキングに強い「ディンプルキー」や、解錠に時間がかかる「U字ロック」、ワイヤー・スチールジョイント・カバーの3重構造で切断されにくい「ジョイントワイヤー錠(チェーンロック)」を選ぶと、防犯効果をより高められます。

盗難防止の観点からも、購入時についている鍵をそのまま使い続けるのは得策ではありません。防犯性能の高い鍵に交換したり、買い足したりすることで、盗難リスクを下げられます。鍵を選ぶ際は、壊されにくさや切断されにくさに加え、使いやすさや持ち運びやすさも確認するとよいでしょう。

補助錠でダブルロックする

自転車本体の鍵だけでなく、U字ロック、ジョイントワイヤー錠、金属板でつくられているため切れにくいブレードロック、などの補助錠を使うことで、さらに防犯効果を高められます。
鍵を複数つけることで、鍵を壊されるまで時間がかかり、犯人が窃盗をあきらめる可能性が高まるためです。
また、ダブルロックされている自転車は、そもそも犯人がターゲットに選ぶ確率も減少します。

地球ロックをする

「地球ロック」とは、自転車をフェンスや柱などの固定物にワイヤーや鍵でつなぎ止める防犯方法です。車体の鍵だけを施錠した場合、鍵がかかったまま自転車ごと持ち去られてしまうリスクがありますが、地球ロックをしておけば、そのリスクを減らせます。

ただし、路上に停めた自転車を金網フェンスなどにつなぐ行為は避けましょう。地球ロックは、駐輪場など自転車を停めてよい場所に設置された固定物に対して行うのが基本です。ワイヤー錠を二重に巻くなど、他の対策と組み合わせるとより効果的です。

自宅の駐輪場に防犯カメラ・センサーライトを設置する

警察庁の調べによると、令和6年にもっとも自転車盗が発生した場所は「住宅(約38%)」でした。
「駐車場・駐輪場(約16.5%)」「駅(約11%)」「道路上(約10%)」よりも発生件数が多く、自宅の敷地内に駐輪していても決して油断できないことが分かります。
自宅に防犯カメラを設置することは、自転車盗難防止に効果的な対策です。また、自転車を盗もうとする人は、明るい場所や人目につく場所を嫌う傾向にあります。駐輪場にセンサーライトを設置することで、人に反応して自動的にライトが点灯するため、防犯効果が期待できます。

出典:警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」

自転車盗難を予防するALSOKの関連サービス

自転車盗難は駐輪場や路上だけでなく、自宅の敷地内でも数多く発生しています。「自宅の駐輪スペースだから大丈夫」と油断せず、防犯カメラやホームセキュリティで日頃から見守る体制を整えておくことが、被害を防ぐ有効な手段です。

ALSOKでは、屋外の駐輪スペースを手軽に見守れるワイヤレス防犯カメラや、ご自宅全体の安全対策を強化できるホームセキュリティをご提供しています。

防犯カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」

「HOME ALSOK Connect Eye」は、配線工事の手間を大幅に軽減できる屋外対応のワイヤレス防犯カメラです。駐輪スペースや玄関先を高画質で24時間見守り、専用アプリをインストールすれば外出先からでも映像を確認できます。LEDライトによる威嚇や夜間録画機能を搭載しており、夜間の犯行抑止にも役立ちます。

ホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」

自転車の駐輪スペースだけでなく、ご自宅全体の安全対策を強化したい場合は、ホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」の導入がおすすめです。
ALSOKのホームセキュリティは、「オンラインセキュリティ」「セルフセキュリティ」の2種類から選べます。オンラインセキュリティは、センサーが不審者の侵入や火災などの異常を検知した場合は、ALSOKが駆けつけ適切に対処します。
スマートフォンを持っているだけで帰宅時には自動で警備が解除され、外出時にはワンタッチで警備を開始できる便利な機能が活用できます。
セルフセキュリティは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの駆けつけを依頼できます。

警察から連絡がくる前に見つかったら?盗難届の取り下げを

警察から連絡がくる前に自力で自転車を発見した場合は、乗り捨てられた自転車の付近に犯人がまだいるかもしれないため、なるべく自転車を動かさず、最寄りの警察署に連絡するのが最適です。
盗難届を出している場合は、盗難届の取り下げが必要です。
取り下げをしないまま自転車に乗っていると、職務質問などを受けた際、事実確認のために余分な手間がかかります。
盗難届の取り下げに必要なのは本人確認ができるものと印鑑で、念のため盗難届出証明書も持っていくとよいでしょう。
手続き自体は10分程度で完了します。最寄りの警察署に行き、取り下げ手続きの書類に押印して完了です。

まとめ

自転車が盗まれたと気づいたら、まず自治体による撤去でないかを確認し、最寄りの警察署へ盗難届を出しましょう。防犯登録番号がわからない場合でも、購入時の書類やカード、購入店舗への問い合わせで確認できます。

盗難そのものを防ぐには、人目につく駐輪場選びや防犯性能の高い鍵、補助錠によるダブルロック、地球ロック、防犯カメラの設置など、日頃からの備えが欠かせません。「盗まれたときの対応」と「盗まれないための対策」の両方を押さえて、大切な自転車を守りましょう。

自転車盗難に関するよくある質問

Q:盗まれた自転車が見つかるまで、どれくらいの期間がかかりますか?

A:明確な決まりはありません。数日~数か月で見つかるケースもあれば、残念ながら見つからない場合もあります。したがって、盗難に気づいた時点でできるだけ早く盗難届を提出することと、日頃からの盗難防止対策が重要です。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

この記事に関連する商品

HOME ALSOK Connect
お買い上げプラン
月額費用4,070円(税込)
  • スマホで簡単に警備操作
  • 24時間365日の徹底警備。緊急時にはガードマンが現場に急行
  • お手頃価格で家計も警備も安心
HOME ALSOK アルボeye
カメラ稼働式
月額費用2,750円(税込)
  • 自宅内に設置したカメラの映像をスマホでいつでも確認!
  • もしもの際はメールで異常を通知+ガードマンが駆けつけ
  • ご高齢者様の見守りなどの利用にも